鮫川和紙

トロロアオイ(ネリ)を漬け込みました。

 ネリはトロロアオイの根から出る粘液のことで、和紙漉きには無くてはならないものです。4月下旬に種を蒔いたものを数日前から収穫しています。収穫したトロロアオイの根は、クレゾール石鹸液を使いポリ桶等に漬け込み保存します。

畑から抜いたトロロアオイの根です。

根はこんな状態です。

余分な部分をカットし短くします。

水洗いをして乾燥します。

ポリ桶に入れ保存のためクレゾール石鹼液を入れます。

クレゾール石鹼液が入った水です。

クレゾール石鹼液です。

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ネリの種子を収穫しました。

 昨日、トンネル畑に作っておいたネリ(トロロアオイ)の種子採取を行いました。完熟した種子を採取し来年の播種に備えます。トロロアオの根を叩いて出る粘液はネリと呼ばれ、トロロアオイは和紙漉きには欠かせない植物です。収穫後は水洗いをして、大きなポリ桶に水で薄めたクレゾールせっけん液を入れて漬け込みます。

実がついたトロロアオイです。

完熟した実を取ってきます。

完熟した実は先が割れてきます。

採取した実を割り中から種子を取り出します。

トロロアオイの種子です。

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簾の補修です。

 和紙を漉く道具で簾と桁がありますが、長年使用していると簾の方が痛んできます。簾がダメになると和紙を漉くことが出来なくなるので、毎年補修をしながら使っています。ただ、最近は痛みがひどく、新しい簾の購入を考えたりしていますが、簾を制作する職人さんは全国で数人しかいないとのことで購入もままなりません。また購入するにしても、障子紙大の簾は1枚数十万円と高価で経済的にも大変な負担になります。そんなことから、今年も時間をかけて地道に簾を補修しながら使っていきます。

簾を補修する道具です。針、絹糸、はさみなどです。

簾が痛んでくると、竹ひごを編んでいる糸が切れ始めます。

針と糸を使い、竹ひご1本1本を丁寧に編んでいきます。根気のいる作業で目も疲れます。

数日かけてようやく1枚補修が終わりましたが、うまく使えるかまだ分かりません。

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和紙講話を行いました。

 鮫川小学校からの依頼で、6年生25名を対象に家庭科室で和紙について講話を行いました。和紙の話しだけでは聞く方も大変と思い、コウゾの木や剥いたコウゾ皮、トロロアオイの花などを準備して講話を行いました。和紙の原料はコウゾの皮である事や、紙幣が和紙で出来ていることを知り驚いていました、

和紙について話しを聞いてもらうためコウゾ原木などを準備しました。

あいさつ後講話を始まました。

和紙が丈夫で強いことを確認するため、和紙を破きます。

原料のコウゾの木について話します。

真剣に話を聞く子ども達です。

トロロアオイの説明です。

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トロロアオイが咲きました。

 和紙を漉くためはなくてはならないトロロアオイ(ネリ)の花が開花しています。例年お盆が過ぎると本格的に咲きますが、今年も鮮やかなクリーム色の大輪の花を付けました。きれいです。

夏の終わりで花が少ないのか蜂が集まっていました。

花の大きさは約20cmあります。クリーム色が緑に映えます。

トロロアオイは背が高いものと低いものがあります。上記の画像は低い方です。

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